HOME > あま神研究所 > アマゾンでの新品保証書について考える
はじめに断っておきますが、アマゾン販売における新品保証書の扱いについて明確な答えは分かりません(メーカーにより対応が異なるから)私の個人的見解ということでご理解ください。
なぜこのようなコンテンツをアップするかというと、アマゾンでは新品保証書(正確には販売証明書のこと)を付けずに販売したらよいという情報を流す人が多いから。
これを真に受けて保証書自体を同封せずにクレーム返品なんてケースも多いようです。
正確には、保証書未記入で仕入た新品商品に関しては、アマゾンの納品書で保証を適応させるという意味でしょうが、それでも完璧ではありません。
なぜなら、アマゾンの納品書で保証を適応できるかどうかを決めるのは販売元メーカーだから
実際にあるメーカーでは、アマゾンで購入したと言った場合に「Amazon本社もしくはAmazon出品者どちらでしょうか?」と尋ねられます。出品者から購入だとアマゾン納品書ではNGと言われました。
多くのメーカーが対応してくれるのも事実ですが、そうでないメーカーもあるということは理解しておいてください。
そもそもなぜこのような問題が発生するかというと、アマゾンの特殊な販売方法であるFBAが大きく関与しています。FBA販売で売れると出品者が保証書に販売日を記入しようにも商品が手元に無い訳です、いつ売れるか分かりませんから納品前に日付を入れることもできませんよね。
自己配送での販売であれば、保証書に記入してからの発送も可能でしょうが、この場合の販売者の扱いについても各メーカーにより見解が異なると思いますが、開業届も出していない個人名ではまずNGかと思います。最低限、小売業として開業届を出し屋号の取得はしておきましょう。
販売元メーカーの気持ちになってみて下さい。Amzon.co.jpが販売した商品なら間違いなく新品と判断するでしょうが、個人が出品している商品が必ず新品と信用できますか?納品書で対応してくれるメーカーさんは性善説で我々を信用してくれてる訳です、信用を裏切るような行為が無いようにしなければなりません。
※2016年11月18日、ガイドラインが変更されカテゴリー毎に保証書に対するルールが異なります
【カテゴリー】スポーツ&アウトドア、カー&バイク用品、おもちゃ&ホビー、DIY・工具、産業・研究開発用品の中古品と再生品
上記の共通ガイドライン1カテゴリー商品の新品保証書の扱いについては、保証書記入済みであっても保証期間内であれば新品コンディションでの出品が可能となります。
【カテゴリー】エレクトロニクス、楽器、ホーム(家具・インテリア・キッチ ン)、ホームアプライアンス(小型白物家電)、文房具・オフィス用品、パソコン・周辺機器、大型家電、カメラ
上記の共通ガイドライン2カテゴリー商品の新品保証書の扱いについては、新品保証書に記入済みの商品に関して新品コンディションでの出品が不可となります。
保証書のルールが決められたことにより、共通ガイドライン2カテゴリーにおいては保証書に記入済みの商品を新品で出品することがグレーゾーンではなく完全にNGとなります。
共通ガイドライン1カテゴリー商品においても、保証書に記入済みの場合は商品説明に記載して購入者様が容易に確認できるようにしなければなりません。
2017年9月のガイドライン変更によりメーカーと同等の保証が得られない場合は新品出品がNGとなりました。詳しくは別ページで解説しています⇒Amazon新品コンディションについて
新品未開封でも外箱が傷んでいる場合は「中古-ほぼ新品」で出品することも多いです。
しかし、保証書が付属する商品では、その方法がベストなのか疑問に感じます。日付が記入されている場合は「中古-ほぼ新品」で問題ありません、日付まで保証が受けられますから。
保証書に日付が入っていない新品商品を中古カテゴリで販売するということは保証を受けられないと言うことになりませんか?
新品価格の半額で販売などであればそれでも良いでしょうが、新品から1割引き程度でそのような販売方法をされている出品を時々見掛けます。
この場合は、お客様の利益を第一に考えるなら保証を受けられるように新品で販売する方が良いのかも知れません。当然、外箱に痛みがあることは記載し、購入者様に確認の連絡をした上での販売とはなります。
どちらが良いとはハッキリ言えませんが、自分以外に新品を出品しているショップが無い場合など、新品入手が困難で希少な商品の場合は保証を受けられる状態を優先するという考え方もあるかと思います。
※2016年11月18日、ガイドラインが変更され共通カテゴリー2商品において新品コンディションのメーカー純正箱の要件が無くなったこともあり、購入者様に説明した上で新品保証を受けられる状態での販売がしやすくなりました。
2017年9月のガイドライン変更によりメーカーと同等の保証が得られない場合は新品出品がNGとなりました。詳しくは別ページで解説しています⇒Amazon新品コンディションについて
以上のように、新品保証書については色々なケースが考えられますが、
出品者として一番に考えなければならないのは、お客様の不利益にならないか?ということ
せっかく購入頂いたお客様がメーカー保証を受けられないという事態だけは避けるようにしてください。最悪、保証期間は自社返品を受け付ける覚悟が必要です。
特に、保証書が必須となる家電製品をメインとしている家電せどらーさんは注意が必要です。家電製品は仕入販売単価が高額となりがちですからこのようなことから資金ショートとなる可能性もあります、高額商品を薄利で回していると資金的にもそういう場合の対処が難しくなりますから気を付けましょう。
未記入の保証書で出品する場合は、メーカー保証書とアマゾンの納品書を保管しておく必要があることを、お客様にアナウンスしておくことも忘れないようにしましょう。
アマゾンに中古家電や中古ホビー等を出品する、せどらーさんも増えてきましたが、コンディションガイドラインを確認していない人を多々見掛けます。シッカリ確認しておきましょう。
共通カテゴリー1「スポーツ&アウトドア、カー&バイク用品、おもちゃ&ホビー、DIY・工具、産業・研究開発用品の中古品と再生品」
「良い」以上のコンディションで出品するには、メーカー純正の外箱(破損の無い状態)が必要
最低30日間の動作保証必須。(30日以内に動作しなくなった場合は返品の受け入れ必要)
再生品の事業に取り組まれている場合は、独自の箱・保証で出品が可能ですが、普通にショップで仕入れてきて出品している人にとって元箱が有るか無いかは結構重要なポイントになります。
他の出品者が、外箱が無いのに「良い」で出品しているから自分も良いだろうなんて考えないようにしましょう。
共通カテゴリー2「エレクトロニクス、楽器、ホーム(家具・インテリア・キッチ ン)、ホームアプライアンス(小型白物家電)、文房具・オフィス用品、パソコン・周辺機器、大型家電、カメラ」
最低30日間の動作保証必須。(30日以内に動作しなくなった場合は返品の受け入れ必要)
このようにセラーセントラルへの問い合わせには、ガイドライン違反を報告するフォームが用意されています。同じ商品を出品している他店から違反申告されるのがオチです、適切なコンディションを選択し商品の状態をシッカリ説明欄に記載して出品するようにしましょう。
※2016年12月、出品規制が掛かるメーカーが増えてきました。適切なコンディションで出品していないせどらーが多いというのも原因の一つではないかと考えています。
非常に厳しい言い方をすると、正規の卸しルートを持っていないせどらーさんが量販店から購入してきたような新品は二次流通品であり中古品となります。
Amazon出品ガイドラインの未開封という部分に着目し、規則の歪を利用し新品出品しているに過ぎません。アナタがAmazonで買い物をした時に、リサイクルショップの未開封品が届いたらどんな気持ちですか…