HOME > ツール&効率化 > 価格改定ツールを使う前に確認すべきポイントとツールの選び方を紹介
私は、Amazonせどりでマーケットプレイス販売するからといって必ずしも価格改定ツールが必要だとは考えていません。ツールを使わないですむなら余計な費用は掛からないし、むしろ『ツール不要』と言えるのが目指すべき一つのカタチなのかも知れません。
今でこそ、こうして価格改定ツールに関する記事を書いている私も、Amazon販売をはじめた当初はツールで価格改定させるとスグに値下がりしそうな不安と、導入費用の面からもツールを使うことに否定的でした。
最近Amazonせどりをはじめたばかりのせどらーさんのなかには同じように考えている人もいるかと思います、いざツールを使おうと思っても種類が多すぎてどれを試せばよいのやら…と悩んでしまう人も多いですよね。今回は私なりに考える価格改定ツールを使う前に確認すべきポイントとツールの選び方を紹介していきます。
なぜ、私が全員にツールの利用をススメないかというと、それぞれの出品環境や経営スタイルは異なり、一概にツールが必要とは考えていないからです。
一つの例として図を作ってみたので、まずは下図を確認してみてください。
A・B・C・Dと区分けをしてみました。
タテ軸は商品数だから分かりやすいですよね、在庫数じゃなくてSKUの数という意味です。
ヨコ軸は、誰でも簡単に仕入れることができる商品かどうかという指標です。量販店で誰でも買えるなら低いと判断しますし、輸入品・問屋・メーカーから仕入れなら少し難易度は高くなり、ハンドメイド商品なら難易度は最高峰といえますね。
副業としてせどりを始めた人の多くはBゾーンからスタートかと思います、SKUの数にして100未満で量販店やネットショップ・ヤフオク・メルカリなど仕入れしやすい場所から仕入れているでしょう。
Bゾーンであり、なおかつ自分は初心者だと認識しているなら、まだ価格改定ツールの導入は必要ありません。SKUが少なければ手動で対応できますし、自分の眼で他セラーの価格をチェックし相場観をやしなった方が後々ツールの設定をする際にも役立ちます。
徐々にSKUの数も増えてきてAゾーンに入ってくると手動での価格改定はタイヘンになってきます、あきらかに価格改定ツールを導入した方が良いと言えます。
Cゾーンとしてイメージしやすいのは中国輸入ですかね、仕入れ難易度は少し上がりますが、現在では中国輸入転売を実践しているせどらーさんが多くて既製品の場合は価格競争も激しく価格改定ツールは手放せないでしょう。
Dゾーンとしてイメージするのは、OEM独自商品や限られた人にしか卸していないメーカー商品などです。SKUの数も少なく絞りこみ同じ商品をガンガン繰り返して販売するようなスタイルなら価格改定する機会は少ないはずです。
ただし、独占販売できる商品だとしても中国輸入OEMなどの場合は類似製品との比較で価格を調整する必要があるケースが考えられます、そのような場合においては価格改定ツール「Cappy」の別ASINをターゲットとして価格調整する機能を活用することができます。
概ね、A・Dゾーンにおいてはツールを使わなくても済むことが多く、B・Cゾーンにおいては価格改定ツールを使った方が良い出品環境と私は考えています。
この、自分の出品環境を認識するというのが1つ目のポイントです。
私が価格改定ツールを利用するようになった経緯も少しお話ししておきます。
最初に書きましたが、もともとツール不要派だった私は1000種類以上のSKUを手動で価格調整していました、もちろん当時はAmazon純正の価格調整機能なんて便利なものは無かったから完全に手作業です。
いま考えれば、よくヤッタな〜と思うんですけど、単純に最安値に合わせるのではなく出品一覧ページを確認して自分の値付けをしようとすると1日8時間作業しても1000個のSKUの価格改定が終わらない…
その時ふと考えたわけです『時給換算したらツール代のほうが安くないか?』と、
えぇ、細かく計算するまでもなく明らかにツール買った方が安いわ…(苦笑)
ということで価格改定ツールを導入することになったのですが、
はじめて導入したのはPCインストールタイプの価格改定ツールでした、過度に値下げをしないように最低価格の赤字ストッパーが設定できるツールを使いました。
いざ価格改定ツールを使いだしてみると、数円数十円単位で値下がりする商品が多いけど、なかには値上げになるケースもチラホラあり、トータルで考えると販売数が増えるメリットが大きく利益は増加しました。
これなら、もっと早く価格改定ツール導入すればよかった…と思いましたね。
価格改定ツール便利や〜なんて思っていたある日、突然の悲劇がおとずれます。
ツールに設定していた条件データのバックアップが消えていて、すべての商品が最低価格まで引き下げられてしまいました…この時の被害額は販売額で計算すると20万円ほど、仕入れ価格で考えると数万円ですが、けっこうな金額をスッ飛ばしてくれましたよ(泣)
普通の人なら『ツールなんて使わなきゃよかった…』と思うのかも知れないけど、その時の私はツールを使わないという選択肢は考えられなかったから『もっと良い信頼できるツールを使いたい』と考えました。
買い切りタイプのツールは、買う方としては1回お金払うだけだからお得だけど「売りっぱなし」というツールは少ないとしても販売後のメンテナンス・バージョンアップを考えるとツールの価格が安すぎないか?この価格でサポートに期待できるのか?そう思いました。
PC起動して出品データ取得して価格改定をアップロードして…この作業自体も手間に感じてきていたし、これからはWEBツールの時代だなと感じて、当時すでに利用ユーザーも多かったプライスターからチェック
しかし、Amazon本体とカート取得を争うことも多い私の販売スタイルでは、最安値よりも値下げすることができないプライスターの機能ではキビシイと感じていたときに見つけたのが「マカド!」でした。
対Amazonの時だけ別モードを発動できる機能を見てコレだ!と直感しました(笑)
当時は、まだあら削りな印象のツールだったけど、自分が使いやすいように機能をアレコレ追加してもらい、なによりも動作がサクサク快適!改定スピードも速くカート獲得率も上昇!
それ以来、現在まで一度のトラブルもなく使い続けています。
はじめて価格改定ツールを使うなら安い買い切りタイプから試すのもアリかと思うけど、私の経験から言わせてもらうと価格暴落の被害などがない信頼性の高いツールを選択したほうが結果的にお得です。
ツールを使う前に確認して欲しい2つ目のポイントについてお話しします。コレを理解できるかどうかで価格改定ツールに対する考え方がガラッと変わる可能性がある重要なポイントです。
価格改定ツールで数円数十円きざみで値下げすることに否定的なせどらーさんって意外といます。
その人たちの中には経験値が高く、自分なりの相場観から「この価格なら売れる」という指標を持っていたりして、初心者せどらーが「自分はこの価格で売りたい」というのとは話が違う場合もありますが、
一般的な話として、たしかにツールで値下げすることで利益は少なくなるわけだけど、最終的な利益を考えるとどうなの?というのを一つの例をあげて紹介してみます。
まずはコチラの商品を確認
上記画像はモノゾンという拡張機能を使い、モノレートの商品ページで販売予測数を表示しています。
1ヵ月平均で見て35個ほど売れる予測の商品です。
次にAmazonサイトで出品一覧をチェック
上記画像はモノサーチ拡張機能を使うことで、各出品者の販売予測数を表示しています。
実質価格で見たときに70円の違いですが、価格の安い出品者は過去10日間で10個販売しているのに、数十円価格が高い方は売れていませんね。
AmazonのFBAシュミレーターを使い比較してみます。
仕入原価や配送費用を同じとして計算してみると利益は63円少なくなります。
ココで考えて欲しいのは、商品1個あたり63円利益が減っているけど、価格を値下げした出品者がほぼ独占的に販売しているということです。
数十円高いがために売れない在庫を抱えているのと、数十円値下することで販売数を伸ばし、売れた資金でさらに仕入れができる、どちらが良いのかは分かりますよね?
パッと見では値下げすることで損するような気がするけど最終的な利益を考えるとどうなるのか?これこそが価格改定ツールで常に最安値をキープすることの重要なポイントです。
つまり「1日でも早く売り、次の仕入れにまわす」これが生み出す複利計算の効果に気づくかどうか、というのが非常に重要であるということです。
ただし、自分だけ独占的に販売しようと値下げしたら他出品者も負けじと値下してくる可能性もあります、これがいわゆる「値下げ合戦」です。
私は基本的に最安値と同じ価格に調整して全体の販売数を最安値のセラーどうしで割り勘するようなスタイルです、相手が値下してもマカドが速攻で追従するからムダな値下げはしないでくれた方がお互いにのためになると思います(笑)
いざ、価格改定ツールを使おうと思っても非常に多くのツールが販売されていて、自分にどのツールが向いているのか探すのがタイヘンだったりします。
一つの参考になればと思い、ツール選びのチャートを作ってみました。
私が価格改定ツール選びについて尋ねられた場合に案内するのを図にまとめたものです。
最初に考えるのは、PC起動なしで価格改定をループさせたいのかどうか、1日に1回ぐらいの価格調整を自分のタイミングで行えばよいのならPCインストールタイプで良いけど、私みたいにツールの起動すらしたくない、設定通りに勝手にループ改定して欲しいって場合はWEBツールを選択することになります。
PCインストール・WEBツールそれぞれ無料で使えるものがあるから、とにかくお金は掛けたくないって人は無料で使えるものから試してみてください。
Cappy・プライスター・マカド!に関しては、どのツールを選択しても問題はないと思うけど、その機能のなからより特徴的な部分を選択肢として、
独自商品で価格改定ターゲットとする出品者はいないが類似商品のASINに対して価格調整をしたい→この機能があるのはCappyだけですからCappyをチェック
スマホのリサーチツールでせどりすとプレミアムを利用していてせどりすとから出品をしている→この場合はデータ連携機能があるプライスターをチェック
とにかく快適な操作性とカート獲得率を上げて早く売りぬきたい→マカド!をチェック
このようなパターンで案内することが多いです、自分がチェックしたいツールが見つかったら下記のツール比較のページからさらに詳しく確認して見てください。
サイトで紹介している全ての価格改定ツールの比較についてはコチラ ⇒ 価格改定ツール比較
Cappy・プライスター・マカド!について詳しく比較しているページ ⇒ プライスター、マカド、Cappy、3つの価格改定ツールを比較
いかがでしたか?今回は、価格改定ツールを使う前に確認すべき2つの重要なポイントとツールの選び方について紹介しました。ぜひ参考にして見てください。