HOME > あま神研究所 > Amazon出品の新品コンディション基準は
せどりを始めたばかりのせどらーさんの中にはAmazonの新品コンディションを理解しておらず『開封して中身を確認しただけの新品です』のようにガイドライン違反をしている人がいます。
Amazon出品においては一部商品を除き、開封=中古(ほぼ新品)という考え方が基本です。
間違えたコンディション選択でアカウントに悪影響を与えないためにも、せどらーさんが扱いそうなジャンルを中心に新品・ほぼ新品コンディションについて再確認をしましょう。
本の場合、中古本を仕入販売することがほとんどだと思いますが、新品で出品できるのは未読本のみです、出版社や卸から仕入れる場合は問題無いと思いますが、書店・コンビニなどで新品を購入したとしても立ち読み使用跡などあると中古(ほぼ新品)になりますので注意しましょう。
新品の場合、再販制度による出品価格にも注意
【新品】未使用かつ未開封で、元の包装のままで同梱品がすべてそろっている完全な状態の商品
【ほぼ新品】見たところ未開封で完全な状態のCDだが、元の包装が開封済みの場合。ケースは元のままで傷のない状態にある商品。ライナーノーツ(解説および日本語訳)、付属品、スリーブ、帯などが購入時についていた場合は、それらが完全にそろっている商品。CDやテープ自体には、書き込みや傷がまったくない商品。ギフトにも適している商品。
新品の場合、再販制度による出品価格にも注意
【新品】未使用かつ未開封で、元の包装のままで同梱品がすべてそろっている完全な状態の商品
【ほぼ新品】見たところ未使用で完全な状態のDVDだが、元の包装は開封済みの場合。ケースや箱は元のままのきれいな状態で、汚れや傷がまったくない商品。ギフトにも適している商品。
【新品】未使用かつ未開封で、完全な状態の商品。元の包装のままで同梱品がすべてそろっている商品。
なお、メーカー保証書に記入捺印済みの商品は新品コンディションでの出品は不可です。
【ほぼ新品】見たところ未使用で、使用されていても非常に良い状態にある商品。包装フィルムは開封されていても、TVゲーム本体と同梱品は完全な状態で、汚れや傷がなく、書き込みや破損がない商品。
またゲーム機本体の場合、TVゲームの使用に不可欠な付属品が不足している場合(コントローラー、TV接続ケーブル、電源ケーブル、乾電池駆動型でない場合は充電アダプタ、内部バッテリ、など。説明書やケースは除く)も出品は禁止されています。
国内版のTVゲームのカタログに、輸入版のTVゲームを出品することも禁止されています。 セット商品などの同梱商品は、個別に販売することはできません。
【新品】未使用かつ未開封で、完全な状態の商品。 メーカーのオリジナルの保証書がある場合、並行輸入等の商材で独自の保証を設けている場合には、コンディション詳細の記入欄に、保証の詳細を記載する必要があります。
【ほぼ新品】見たところ未使用で、完全な状態にある商品だが、元の包装は開封済みの場合。おもちゃの部品はすべてメーカーのオリジナルで完全な状態にある商品。商品に傷がなく使った形跡がない商品。ギフトに適している商品。
使用に不可欠な部分が欠けている商品や安全性を欠いた商品、使用により怪我をする可能性がある商品、消耗品や口に直接含むもの、汚れの目立つ下着類や衣類を中古品として出品することはできません。
【新品】未使用かつ未開封で、元の包装のままで同梱品がすべてそろっている商品。メーカーのオリジナルの保証書がある場合、コンディション詳細の記入欄に、保証の詳細を記載する必要があります。賞味期限のある商品については、購入するお客様が消費するのに十分な日付を残したものを出品すること。なお、賞味期限が切れた商品は出品することができません。
※中古品の出品は不可
【新品】未使用かつ未開封で、元の包装のままで同梱品がすべてそろっている商品。メーカーのオリジナルの保証書がある場 合、コンディション詳細の記入欄に、保証の詳細を記載する必要があります。消費期限のある商品については、購入するお客様が消費するのに十分な日付を残した商品を出品すること。なお、消費期限が切れた商品は出品することができません。
※中古品の出品は不可
【新品】未使用かつ未開封で、元の包装のまま、賞味期限、消費期限などの必要な情報が明記された商品。賞味期限、消費期限のある商品については、購入するお客様が消費するのに十分な日付を残した商品を出品すること。
※中古品の出品は不可
【新品】未使用かつ未開封で、元の包装のままで同梱品がすべてそろっている商品。 メーカーのオリジナルの保証書がある場合、コンディション詳細の記入欄に、保証の詳細を記載する必要があります。ペットフードについては賞味期限などの必要な情報が明記されており、購入するお客様が消費するのに十分な日付を残した商品を出品すること。
※中古品の出品は不可
※2016年11月18日から共通ガイドラインが変更され、共通ガイドライン1・共通ガイドライン2とカテゴリーによりガイドラインが異なります。
スポーツ&アウトドア、カー&バイク用品、おもちゃ&ホビー、DIY・工具、産業・研究開発用品の中古品と再生品
共通ガイドライン1については、従来のガイドラインと同様となります。
共通ガイドライン1カテゴリー商品の新品保証書の扱いについては、保証書記入済みであっても保証期間内であれば新品コンディションでの出品が可能となります。 2017年9月のガイドライン改定により保証書記入済み商品は全カテゴリにおいて新品出品がNGとなりました。
エレクトロニクス、楽器、ホーム(家具・インテリア・キッチ ン)、ホームアプライアンス(小型白物家電)、文房具・オフィス用品、パソコン・周辺機器、大型家電、カメラ
共通ガイドライン2が新たに新設されたガイドラインとなります。
共通ガイドライン2カテゴリー商品の新品保証書の扱いについては、新品保証書に記入済みの商品に関して新品コンディションでの出品が不可となります。また、新品であっても商品説明の記載が必須となりました。(「新品・未開封」と記載でOKとのこと)
共通ガイドライン2においては、メーカー純正箱の項目が無くなりました。これにより、今までは新品展示品でも外箱が無いためコンディション「可」で出品していたものを「非常に良い」等で出品可能となります。
テクニカルサポートに確認したところ、必ず外箱などの欠品について商品説明に書いて下さい!と回答を頂きました。
なお、念の為に数回問い合わせをし複数の担当者さんに公式見解で回答を求めたところ、ガイドラインからメーカー純正箱の要件を削除したため、ルール的には箱無し新品展示品を「新品」や「中古(ほぼ新品)」で出品することも可能ではあるが、購入者様においては新品なのに外箱が無い場合があるということは認知されておらずトラブルになる可能性がありますから中古コンディションでの出品を推奨しますという回答でした。
個人的には、購入者様が商品説明をシッカリ読んでなくても期待値を下回らないコンディション選択が良いと考えます。展示品だけど触った形跡が見られないレベルなら「非常に良い」、触った跡が目につくようなら「良い」この辺を選択すると思います。
それと、共通ガイドライン2カテゴリーにおいて、もともと保証書がないような商品ありますね、文房具とか。もともと保証書が存在しない商品に関しては、新品だから保証書が必要という要件は省かれるということです。
以上、大まかに、せどらーさんの利用が多いと思われるカテゴリだけを抜粋して見ましたが、基本的に新品=未開封ですね。
TVゲームカテゴリにおいては、シール・糊付けで封がされていない商品(紙箱ケースなど)開封して検品が認められていますが「箱に瑕疵(かし)が無い」という条件が付いています。検品開封時に箱に折れ目や傷をつけてしまうとNGとなります。
箱に指を差し込んで開封すると開封口に折れ目が付きますから道具を使い綺麗に開封するようにしましょう。
シュリンクなどラッピングフィルムで包まれているCD/DVDなどの商品の場合、新品を仕入れたがフィルムが破れていた、というケースがあります。
状態により判断が難しいですが、【新品】元の包装のまま【中古】元の包装が開封済み、この点を考えると開封されてはいないから新品でイイか?となりそうですが、シュリンクが破れるのは突起物に当たったりした場合におきやすく商品本体にも軽微な傷がついていて(ほぼ新品)となるケースが多いです。
本体にダメージが無く、数ミリ程度のヤブレならばクレームになる可能性は低いと思いますが、お客様のなかには未開封のままコレクションとして保存される方も居られるというのも認識しておきましょう。私はフィルムに貼られているシールの状態まで質問された経験ありますよ…
Amazonで新品商品を販売する際に注意しなければならないのが「再販制度」と呼ばれる出品価格をメーカーが指定の定価で販売しなければならないケースです。
再販制度については、定価販売を義務付けることで安売りを防ぎ業界を守る意味合いがメインですが、販売価格が決められているということは高価格(プレ値)で販売することもできません。
Amazonで人気上昇してプレ値となっているメディア商品が(中古ほぼ新品)として出品されている理由はこの制度の影響です。新品でプレ値出品すると削除されます。
音楽用CD・レコード・音楽用テープ・書籍・雑誌・新聞、においては制度適応商品となっているため、せどらーさんの取り扱いが多い、CD・書籍・雑誌などで影響を受けることになります。
DVD・Blu-rayメディアは対象外となりますからCDとDVDがセットになった初回盤などは再販制度の影響を受けません。
再販制度にも種類があり、通常の永久再販に加え
いろいろな方法があり、結局のところメーカー側の都合が良いように制度を利用されているのが実情かと思います。
CDの場合は、ジャケットや帯に(再)年月日までと記載された時限再販のケースが多いですね。
再販制度の該当商品なのかどうか判断する方法の一つとして価格表示部分をチェックする方法があります。再販制度の対象とする商品は販売金額の左側に「定価」(正価・特別定価)等の表示をするのが基本ルールです。※全メーカーが適切に表示しているとは限りませんが…
該当しない商品の場合は、希望小売価格・参考価格・価格・¥などの表示を利用されます。
特別定価というのは雑誌などでよく見掛けられますが、付録が付いていたり、カラーページが多い、合併号など、通常号の定価と異なる場合に特別定価と表記されていることが多いです。
再販制度を維持したい側の意見については、日本書籍出版協会のサイトを参考にして下さい。「https://www.jbpa.or.jp/」
ようするに、むやみに値下げ販売させないことで小売店を守ることが最大の目的かと思われますが、個人的には急速にネットショッピングが普及した現在において再販制度の効力はさほど無いと考えます。
定価で販売するが「ポイント値引き・送料込み」これらを使うことで大幅に値引きして販売もできますから…実質値引きってことですよね。
インターネット上での取引価格というのは、需要と供給にもとづいた「その商品の本来の価値」をしめしているとも言えます。値下げ販売されてしまうようなレベルの商品を再販制度で価格維持したところで販売数は増えるとは思えませんよね?むしろ大量の売れ残りを抱えることになるのでは。
その結果が、売れ残りを安値で販売する「バーゲンブック」というカタチになります。結局その本は値引きしないと売れないレベルの本だったということ。
再販制度の維持にこだわるよりも、販売価格に見合う価値がある商品を作り、需要に見合う生産調整を細かく管理するように努力した方が前向きな考え方だと思いますが、メーカーさんはどう考えますかね。
再販制度を知らずに新品プレ値出品されているのをAmazonがチェック漏れだったり、部分再販で除外されている商品だったり色々です。
あきらかに再販対象商品の場合はAmazonに連絡してガイドライン違反の出品を削除してもらい、自分は中古ほぼ新品で出品します。
ただし、時限再販期間中の商品を新品プレ値で出品されていたので連絡したら『問題無いです』と回答をもらったこともあります…よく分かりませんね〜
Amazonの人が良く理解していないのか、メーカーがOKを出してるのか分かりませんが、自分で判断できない場合はAmazonに尋ねてみる方が安心です。後々NGになったとしても、問い合わせた時にOKもらってたらアカウントへの影響なさそうな気がしますからね。
TEL問い合わせじゃなくてEメールで証拠をシッカリ残しましょう(笑)
2017年6月頃から再販価格を無視した価格で出品されている商品が増えてきたためAmazonに確認をしたところ、以前は定価以外の場合には出品停止措置等を行い価格の修正を指導していたが、今後は価格設定についてAmazonが関与することはない、という回答を頂きました。
再販制度については、出版社や取次等卸元と販売者に基づくものとなり、Amazonは無関係であるというスタンスになるようです。
再販価格以外の出品価格でも出品停止措置はされませんが、Amazonとしては再販制度に該当する商品の販売価格を自由に設定することを認めている訳では無く、Amazonは関与しないということです。
もしも、関係機関から通告などトラブルが発生した場合もAmazonは関与しないから、出品者自身で対応して下さいと言われました。
再販制度自体が無くなったわけではありませんから勘違いしないようにしましょう。
※2018年5月31日にAmazonより再販制度を適応するとアナウンスがありました。ガイドラインは下記へ変更
適法な再販売価格維持契約(以下「再販契約」といいます。)において定価販売の対象となっている商品については、未使用品であっても定価以外の価格で「新品」として出品することはできません(ただし、再販契約に定価販売の期間の定めがある場合には、当該期間経過後の商品は除きます。)
上記でわかるよう、2017年6月から続いていた再販制度にAmazonは関与しないというスタンスを崩し、出品者に対し再販制度を守るよう指導するスタンスに変わりました。
Amazonが「新品」として出品禁止のガイドラインを追加しました。
上記に該当する場合は新品コンディションでの出品が不可となります。
実物を手に取って見ることができないネット販売においては、実店舗よりも新品の状態に対する基準がキビシイというか、お客様も様々な方が居られて、その中でも基準がキビシイ人にラインを合わせて販売しないとクレームが増えます。
量販店では、外箱に傷があったり多少破れていても平気で新品として販売してあることが多く、それを仕入れてきたせどらーさんが自分も新品として販売したい気持ちや、これくらいは実店舗でも新品として販売してあるからOKだろう、と思うのもよく分かります。
実店舗で購入する際には、手に取って状態が悪いのを確認したうえで、それでも買いたいと思う人が購入していますが、Amazonでは良い状態であることが前提となりますからね…
新品コンディションに対するルールの厳格化については、状態が悪い商品を新品で出品していた出品者さんたちの影響もあるのかも知れませんね…購入者さんに満足いただける状態の商品を出品できているのか自分に問いかけてみましょう。