Amazonの各種手数料というのは、たびたび値上げされ多くのせどらーさんのたちの頭を悩ませています。
2020年4月1日に料金体系の変更とFBA手数料改定が行われますので、それらを含め全体のFBA手数料をまとめておきます。
FBAの手数料計算については、AmazonがFBA料金シュミレーターという料金計算ツールを用意してくれてますので活用しましょう。⇒ FBA料金シュミレーター
(2020年3月31日出荷分までの手数料)
サイズ区分その他FBA納品について詳しくはコチラのページから⇒FBA納品の注意点
2020年4月1日出荷分から適用の新料金
※従来の「大型」商品よりも大きい「特大型」として、4つのサイズ区分が新たに追加されます。
上記料金表の重量は商品重量に梱包資材の重さを加えたものとなります。
梱包資材の重量は、小型と標準区分1は50g、標準区分2〜4および大型区分1〜3は150g、大型区分4は550g、大型区分5は700g、大型区分6および7は1.2kg、大型区分8は1.4kg、特大型区分1は1.4kg、特大型区分2は1.5kg、特大型区分3は1.7kg、特大型区分4は1.8kg
サイズ区分の3辺寸法はすべてを満たす必要があるので、50×3×3pのような細長い商品の場合、45pを超えている辺があるため大型1区分となります。
サイズが260cmを超える商品または重量が50kgを超える商品は、FBAサービスの利用ができません。
このような値上げ幅となっています。
年々FBAの手数料は値上がりを続けていて、とくに1000円付近の低価格帯商品についてはFBA販売で利益が出るのかシッカリと確認した上で仕入れを行う必要があります。
例えば、FBA小型サイズで通常盤のCDを販売する場合、販売価格が1000円だと(販売手数料150円・カテゴリー成約料140円・配送代行手数料282円・月額保管手数料2円)手数料を引かれて出品者への振込みが428円しか残りません。
428円から、仕入れ価格およびFBA納品に掛かる費用を引いても利益が残るのか?新品を100円仕入れならまだしも中古で検品の手間が掛かる場合は人件費を考えるとキビシイかなと思います。
FBA納品後に競合出品者と値下げ合戦の可能性もありますし、それなりの利益が見込める価格帯の商品をFBA販売するようにしましょう。
※1月〜9月と10月〜12月で異なる月額保管手数料が 適用されます
在庫保管手数料は、毎月7日から15日の間に前月分が請求されます。たとえば、1月の在庫保管手数料を確認するには、2月7日から15日のトランザクションを含む2月度のペイメントレポートを確認します。
FBA在庫保管料については計算するよりFBAシュミレーターで確認する方が簡単だと思いますが、計算例(10〜12月の場合)を一応書いておきます。
9.170円 × {[商品サイズ(cm3)] / (10cm×10cm×10cm)}×[保管日数 / 当月の日数]
なんか分かり難いですね、例えばサイズ(25cm×15cm×10cm)の玩具を1ヵ月(30日)保管したとしたら、
9.170 × {(25cm×15cm×10cm)/(10cm×10cm×10cm)}×[30/30] = 34.3875円
このような感じで計算します、CD/DVD/本など容積の小さな商品に関しては1ヵ月保管したとしても2〜4円程度です。
購入者返品手数料は、Amazon.co.jpのファッションカテゴリー商材(服・ファッション小物、シューズ、バッグ類)を購入者が「30日間返品送料無料」を利用して返品する場合に発生します。
購入者返品手数料は、商品ごとのFBA手数料の合計と同額です。
1回の注文で複数の商品が購入者に出荷された場合は、1商品あたりの購入者返品手数料が出荷時のFBA手数料よりも高額になることがあります。これは、購入者返品手数料を算出する際に、1配送あたり1商品と想定されているためです。
在庫一掃チェックの日程: 毎月15日
(2020年3月31日在庫分まで適用)
新料金(2020年4月1日在庫分から適用)
2020年4月1日時点で、保管期間が365日を超えたメディア商品以外の在庫にかかる長期在庫保管手数料において、商品1点あたり月額10円の「最低長期在庫保管手数料」が廃止されます。
FBA在庫の返送および所有権の放棄には手数料が発生します。
(2020年3月31日在庫分まで適用)
新料金(2020年4月1日在庫分から適用)
上記の返送手数料には、配送料が含まれています。
1000g(小型および標準サイズ)または5000g(大型および特大型サイズ)を超える場合の手数料は、超えた部分に対して1gごとに請求されます。たとえば、小型商品の重量が1500gの場合、手数料は120円(100円+ 40円/1000g * 500g)になります。
(2020年3月31日在庫分まで適用)
新料金(2020年4月1日在庫分から適用)
〜2020年4月1日より以下の点が変更〜
将来的な人件費の高騰を考えると今後も手数料や経費の増加は避けられないと思います。
上手に売り値に「価格転嫁」できるのか?
1円でも安値で出品し我先に売りぬきたいと考えているせどらーさんが苦手な部分かも知れませんね。
赤字で販売していたのでは商売は継続できませんから、マーケットプレイス出品者のみんなが出品価格に転嫁して商品相場じたいが高値になるのを願うしかありませんね。
FBA納品やユーザーへの配送、この部分の経費がもっとも他社と差別化しやすい部分であり、他セラーよりも安く発送することができれば優位になります。
ただし、運送会社が全体的に値上げの方向にすすんでいますから良い条件で運送契約を結ぶことは簡単ではありません。
大量に荷物を扱うことでコストダウンしている代行業者などの利用を検討するのも一つの方法です。