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アマゾン純正価格改定ツール「価格の自動設定」の設定方法・使い方

「価格の自動設定」の設定方法・使い方

今まではコチラのページで紹介した方法でコンディション最安値に合わせるのが精一杯でしたがまるで無料の価格改定ツール!アマゾンの便利な機能

2016年8月、ついに登場しました「価格の自動設定」これはまさにアマゾン純正価格改定ツールと呼べる機能です。

実際に使用して試してみたところ、執筆時点(8/28)では社外ツールの方が便利な面も多々ありますが、「価格の自動設定」の方が優れている面もあるといった感じです。

社外ツールを販売されている方々がどう感じているのか気になりますけど、私の感想としては『そこそこレベルのツールは生き残れないかも知れない』と感じました。

それと同時に、多くのせどらーさんが「価格の自動設定」を使うことにより、今までにないスピードでの値下げ合戦が起こるのではないかと危惧しています。

使いこなしてこそ便利なツールは意味があります、赤字商品のヤマを作らないためにもシッカリ確認してから「価格の自動設定」を利用しましょう。

「価格の自動設定」概要

「価格の自動設定」は設定さえしてしまえば自動ループで価格改定します、「プライスター」「マカド」などのWEBツールタイプと同様の感じです。

  • 独自の価格設定ルールを複数作れる
  • ターゲット価格は、同一コンディション最安値・カート価格など設定可能
  • サブコンディション指定・配送経路指定・悪い評価除外・Amazon除外も可能
  • SKU毎に適応するルールを指定可能
  • ルールに追加する場合は、下限価格・上限価格の設定が必要
  • SKUを別の価格設定ルールに移動可能
  • 自動設定を開始すると15分〜最長1時間程度で運用開始、その後は自動ループ
  • 出品停止や手動で価格変更した場合は自動設定が保留される
  • 最長30日間の価格変動履歴を確認可能
  • ライバルがAmazonの場合だけ個別の設定というのはできない
  • ポイントを加味した価格改定に対応していない

このような特徴があります、価格改定条件の設定については「せどりキング5」と類似した感じで独自ルールをたくさん作れて、「マカド」「プライスター」のように自動ループ改定します。

なおかつ、その改定頻度が尋常でないスパンで行われます。これについては良さそうな気がする人が多いと思いますが、予想以上に値下げを繰り返してしまう悪い面でもありますから注意を。

カート価格の取得データに関しては社外ツールよりも信頼性が高いと思われますし、価格変動を察知する早さに関しても社外ツール以上の性能でしょう。

自動設定以外の方法(手動改定など)で価格変動が起きると動作を保留するようになっていて、安全面には気を使ってあります。

その分、保留解除の作業や価格下限に達した商品のチェックその他、操作性全般において社外ツールよりも手間が掛かる感じです。

「価格の自動設定」使い方

それでは「価格の自動設定」使い方について解説していきます。

価格の自動設定

セラーセントラルの価格タブから「価格の自動設定」を開きます。

価格の自動設定 注意書き

自動設定を利用した場合も「販売価格については出品者の責任である」という注意書きが出てきます。ツールを利用していると思いもよらぬ低価格で販売してしまう可能性がありますが、Amazonは責任を取らないから文句言うなよ、ということです。

価格の自動設定 注意書き

Amazonポイントを加味した価格改定に対応していないと注意書きが出ます、自分がポイント設定している商品を自動改定した場合ポイントはリセットされます。

価格の自動設定 概要

設定の流れとしては、

〔ルールを定義〕⇒〔SKUを選択〕⇒〔下限・上限価格設定〕⇒〔自動設定開始〕

ルールの定義の基本は「カート価格」or「最低価格」どちらかに対してルールを作ります。

ルールの定義
価格の自動設定 ルール定義

ショッピングカートボックス価格を選択すると、カート価格に対して、〔値下げ〕〔同額に合わせる〕〔値上げ〕が選べます。

当然、カート表示がある商品で自店もカートを狙う商品に対してこのルールを利用します。中古商品に対してカート価格合わせを選択しても自動改定は行われません(中古カートは対応していない)

価格の自動設定 ルール定義

比較する価格〔最低価格〕を選択すると、基本は同一コンディションの最低価格がターゲットとなります。

価格の自動設定 ルール定義

こちらはカート価格に対してルールを定義した例です。

Amazon直販を含めてカート獲得している価格に合わせるという設定になります。

価格の自動設定 ルール定義

こちらは最低価格よりも1円値下げでルールを定義した例です。

サブコンディションにチェックをすることで基本形の同一コンディションのみから、同一コンディション及び上位コンディションまで含めてターゲットを設定できます。

自店の中古(良い)出品価格よりも安値の(非常に良い)があれば、そちらもターゲットに含めるということ。

出荷方法でFBAのみ(自己配送のみ)を設定し、評価設定で自分と評価レベルが掛け離れた出品者を除外することができます。

FBA販売のせどらーさんは、ここでの設定を間違えると自己配送の最低価格に合わせて価格改定されてしまうので注意して下さい。

設定できたら保存ボタンから定義したルールを保存していきます。

SKUの追加
価格の自動設定 SKU追加

ルールの作成ができると、ルールに追加するSKUの選択ができるようになります。

下限・上限価格を入力し、+ボタンをクリックすると自動設定にSKUが追加されます。

価格の自動設定 保留・削除

価格設定ルール単位で、ルールの編集・SKUの追加・動作の保留ができます。

管理しやすいようにルールを作ることがポイントだと思います。〔価格改定ルールを新規作成〕からルールの追加が可能です。

価格の自動設定 表示

「価格の自動設定」タブから出品商品を確認すると、商品単位でどのルールを設定しているのか表示がでます。

上部の絞込みからルールを指定すると、該当ルールに追加している商品一覧が表示されます。

価格変動の履歴
価格の自動設定 価格の履歴

価格の履歴をクリックすると過去30日間の価格変動を確認できます。

価格の自動設定 改定頻度

こちらは、Amazonに対して1円値下げで確認したデータ。

実際に確認して見てビックリしましたが、とんでもない価格改定の頻度です。1〜2分おきに価格改定をしてます、「マカド」が最短10分間隔で価格改定するのにも驚きましたがそれ以上です。

ターゲット価格に動きが無い商品に関しては履歴に表示が出ませんでしたから、おそらくターゲット価格に変動が生じたら即時に価格改定を行うようなシステムなのかと想像しています。

※テクサポに聞いて見ましたが、どういうシステムなのか分かってない感じでした。

24時間ループで価格改定してくれるのはラクだけど、この改定頻度はチョット危険ですね。二人の出品者でこの頻度ですよ…

多くのせどらーさんが値下げ設定したらどうなるか容易に想像できますね。

自動価格設定で値下げの設定をするのは非常に危険である!ということを理解した上で利用してください。(まずは少数の商品でテストしてみることをオススメします)

値下がりが心配な人は、自動設定をONにすると15分〜1時間程度で価格改定が行われますから、その後保留にして自動設定をOFFにすると良いと思います。

価格改定したい時だけONにするという使い方ですね、ただし保留でOFFにしても最長1時間程度の時間が必要となるようですから、価格下限の設定だけはシッカリしておきましょう。

自動設定の保留
価格の自動設定 保留

在庫管理ページから手動で価格を変更してみると、自動設定が保留になったことが履歴に表示されました。

価格の自動設定 再開

保留された商品の再開ボタンをクリックすると自動設定が再開します。

保留・価格下限に達した商品などは行の背景色がグレー表示になるのである程度分かりやすいとは思いますが、社外ツールのように下限到達のみを表示ができないため出品数が多いとチェックに手間が掛かります。

価格の自動設定 価格下限・上限の絞り込み

価格の自動改定において、価格下限・上限に達した商品を絞り込んで表示できるように変更されました。

SKUのルール移動
価格の自動設定 ルール変更

SKUを指定して適応ルールの変更が可能です。

イベント一覧
価格の自動設定 イベント一覧

上記画像は価格改定の動作に関するイベント一覧です。

自店がカートを獲得すると自動設定が停止するというのは不便な感じがしますね。カート取得はぐるぐる入れ替わりますから、せっかくツールを利用しているのに保留になっていないか頻繁にチェックするのでは手間が掛かります。

自店が最安値の場合に2番手価格の値上げに連動や、ターゲット価格が下限価格を下回る場合の動作は社外ツールと同様の感じですね。

実際に使用してみて、価格改定の頻度が裏目となり異常な値下げ合戦が起こる可能性を考えると思い切った下限価格を設定するのはチョット…という感じ。

出品商品数が多い人の場合、下限・上限価格の設定をしないと自動価格設定が使えないという点も手間に感じるかも。

私だったら、在庫ファイルをダウンロードしてからExcelを利用して下限・上限価格を一括編集しファイルアップロードで書き替えますね。

ファイル編集の方法については、アマゾン購入数制限を設定する方法で解説した方法を参考にして下さい。

私が試したところ、出品ファイル(I)の〔sku〕〔product-id〕〔product-id-type〕〔minimum-seller-allowed-price〕〔maximum-seller-allowed-price〕に入力で書き替えできました。

社外の価格改定ツールと純正どちらを使うか

純正の自動価格設定は想像していた以上に良い機能でしたが、現時点で私は社外の価格改定ツールを使い続けます。

純正ツールの影響でレベルの低いツールは淘汰されたり、有料ツールの販売に影響はあると思いますが、出品と同時に価格改定の設定ができたり、対アマゾンの場合のみ改定条件を変更、ポイント加味して改定、価格下限に達した商品だけを表示して変更、ツールから商品説明が編集できたりと、高機能なツールに関しては今後も生き残っていくのではないでしょうか。

マカド」では環境設定でコンディション毎に改定条件を自動設定、ランキングによる条件自動変更、極端な話ツール導入時の環境設定だけしておけば、一切ツールを触らずに出品したら自動的に価格改定が稼働するような使い方もできますし、評価リクエストを自動送信するフォローメール機能も搭載されています。

マカド

無料・有料含め多くの価格改定ツールがありますから、自分に合うものを見つけて便利に使っていきましょう。

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